サッカースパイク・フットサルシューズの選び方
サッカーもフットサルも身に付ける用品は同じ様なものですが、プレーするコートの仕様(フローリング、ハードコート、土、人工芝、天然芝)や、その状態(雨や夜露で湿れた場合など)によって「最適なシューズ」は異なります。
「コートの仕様」や「コートの状態」に合わせて複数持つのがベストですが、まずは「普段プレーするコートに最適なシューズ」を選んでみては如何でしょう。
【サッカースパイクの選び方:靴底(アウトソール)編】
「人工芝ピッチ」では、後記「フットサルシューズの選び方:靴底編」で紹介する、靴底に凹凸がある「ターフソール」のトレーニングシューズが適しています。
「天然芝・土ピッチ」では、滑りにくくする為に靴底部分に「スタッド」という大きな突起を付けた「スパイクシューズ」が最適です。
「スパイクシューズ」には、スタッドが靴底に固定された「固定式スパイク」と、スタッドがすり減った時に取り換え可能な「取替式スパイク」があり、それぞれ下記の様な特徴を持っています。
「固定式スパイク」
- (ピッチ)
- 柔らかい土、固い土、短い天然芝など幅広く対応
- (特 徴)
- 取替式に比べスタッドの数が多い為、足への負担となる突き上げ(スパイクを通して伝わる足への衝撃)が少ない
- (長 所)
- 天然芝のピッチは少ない為、場所を選ばない
- (短 所)
- スタッドが磨耗しても交換出来ない為、グリップが徐々に悪くなる
「取替式スパイク」
- (ピッチ)
- 天然芝や雨天時など柔らかいピッチに適する
- (特 徴)
- 固定式に比べスタッドの数が少ない為、グリップが良い
- (長 所)
- 磨耗したスタッドを交換出来る為、グリップが悪くならない
- (短 所)
- スタッドのメンテナンスが必要
- スタッドの数が少ない為、硬いピッチでは突き上げが大きい
<< ちょっと一言 >>
上記以外にも「固定式スタッド」と「取替式スタッド」の双方を靴底に効果的に配列した「複合型スタッド」や、グラウンドコンディションに合わせてスタッドの長さが変えられる「調整型スタッド」なども開発されています。
【フットサルシューズの選び方:靴底(アウトソール)編】
※ 人工芝・土コート用
「ターフソール」 のトレーニングシューズが最適です。
靴底の凹凸が「大きいタイプ」と「小さいタイプ」の2種類があります。
人工芝の毛足が長い場合、「凹凸が大きいターフソール」はつまずいて転倒する危険性があるため、「凹凸の小さいターフソール」か「フットサルシューズ」又は「インドアソール」の使用をお奨めします。
又、雨や夜露に濡れた人工芝コートや、砂交じりの土コートは非常に滑り易いので、「フットサルシューズ」や「インドアソール」よりグリップが良い「ターフソール」の方が適しています。
※ 体育館等のフローリング・ハードコート用
「フットサルシューズ」 や 「インドアソール」 のトレーニングシューズが最適です。
靴底に溝は切ってありますが、ほぼ平らなため、グリップと足裏の感覚に優れています。
又、「ノンマーキング(NON MARKING)」仕様の素材を使用しているので、フローリング等の傷つきやすい床でも安心して使用する事が出来ます。
<< ちょっと一言 >>
フローリング等の床は傷つきやすいため、傷を付ける可能性がある「ターフソール」や、跡を付ける可能性がある「靴底が黒色」のシューズの使用を禁止しているコートもあるので注意が必要です。
【アッパー(靴の甲の部分)素材の特徴】
アッパーの素材は「天然皮革」もしくは「合成皮革」が主流で、それぞれ下記の様な特徴があります。
「天然皮革」
- (材 質)
- カンガルーや牛などの動物の皮
- (長 所)
- 革が伸びるため足になじみやすく、通気性、耐久性がある
- (短 所)
- 型崩れしやすく、水に弱い
「合成皮革」
- (材 質)
- マイクロファイバーやカーボンファイバーなどの合成皮
- (長 所)
- 軽量性・柔軟性・耐磨耗性に優れ、型崩れしにくく、水に強い
- (短 所)
- 革がほとんど伸びないため、足になじみにくい
<< ちょっと一言 >>
上記以外にも、耐磨耗性に優れたマイクロファイバーなどの「合成皮革」を、つま先などの傷みやすい部分に使用した「天然皮革モデル」や、指先や甲などボールを扱うアッパー前足部は柔軟性・フィッティング性に優れたカンガルー革、かかとの安定と保護を重要視するアッパー後足部は耐久性のある牛革など、部分的に素材を変えた「複合型モデル」も開発されています。